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2021年度 第7回 干潟観察会
広島干潟生物研究会主催の「第6回干潟観察会」は、中区の白島九軒町の白潮公園で行われました。
広島駅から1㎞も離れていない市街地の中心部でありながら右岸は自然護岸となっており、ここにはヨシの大群落があります。
これまでの秋の観察会では参加者は60名前後でしたし、ちょうど3連休の最終日というタイミングであり参加者はもっと少ないと予想したのですが、ほぼ倍の120名近くの参加者となりました。
この観察会では、なぜ、ここに豊かな自然が残ったのかを考えていただくことからはじめました。
それは地形的なことによります。川がちょうどこの白潮公園のあたりで直角に曲がっており、その内側が干潟になっているのです。ですから瀬となっているので水害にも被害を受けにくく、また、ラッキーなことに川岸に沿って比較的大きな公園が作られ、人家や道路がありません。
これが自然をそのまま残すことにつながりました。
当日は、準絶滅危惧種のヒトハリザトウムシが健在で、希少な種であるユビアカベンケイガニもたくさん見られました。
また、市内で3か所でしかみつかっていないハマガニもしっかり巣穴を掘っていました。普通種ではありますが、クロベンケイガニとアシハラガニの個体数の多さは参加者を圧倒しました。
市内中心部にこんな豊かな自然が残っていることを実感していただいたとおもいます。
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