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2020年度 第4回 干潟観察会

▶︎実施日:7月18日(日)19:00~21:00

▶︎ところ:江田島市津久茂 荒代海岸

▶︎実施内容

   ①ウミホタルの採集・観察

   ②アカテガニの放仔の観察

   ③夜の海岸生物の観察

▶︎参加者数

   計115名

(未就学児:14名 /小学生:37名 /中学生:7名 /成人:57名 ※内、指導員:1名 /スタッフ:6名)

(注)コロナ禍での実施となりましたが、開会式や観察会の最中も三密を避け、マスクの配布・着用を徹底するなどして感染拡大防止への対策は万全の状態で行いました。​​

輝くウミホタルの群れ
日も落ちてきました桟橋
闇夜での生き物探索開始
水辺で見かけたアカテガニ

今回も老若男女たくさんの方々にご参加いただき、非常に盛況な観察会となりました!ありがとうございました!

今回の観察会での一番の目玉は、ウミホタルでした。

各自で持ち寄ったウミホタルトラップにエサを入れ、夜の海に投げ入れました。

 

数十分後に引き上げると、捕れた個体数の多少はありますが、ほぼどのトラップにもウミホタルがかかっていました!

 

中にはビンの向こうが全く見えなくなるくらい大漁のトラップもありました!

 

ビンの中では発光の様子が見にくいため、中身をいっきに海面に放ります。

 

そうすると、水面に衝突したウミホタルが一斉に光を放ち

 

まさに天の川の100倍?(笑)くらいの感動的なシーンが見られました。

 

「キャー」「オオー」「すごーい」などの歓声が闇夜に響き渡りました!

ウミホタルの他にも忘れてはならないのが、アカテガニの放仔です。

放仔」というのは、読んで字のごとく、甲殻類のメスが孵化直後の幼生を水中に放つことです。

アカテガニの​放仔は、7月の大潮の夜の満潮時に見ることができます。

険しい崖にしがみつきながら、じわりじわりと波打ち際に近づく20匹以上ものアカテガニが観察できました。

あいにく彼らの放仔の瞬間を目にすることはできませんでしたが、浜辺に集まるその様子にどこか惹きつけられました。

他にも、夜の海岸探索中に出逢った生き物たちがたくさんいました!

広島市内の子どもたちは、昼間の海辺は何度も経験していますが、夜間に海辺に出る機会はほとんどありません。

 

実は夏の夜の浜辺ではいろいろな生き物たちの活動が盛んにおこなわれていて、昼間とはまったく異なった様相です。

海浜植物の多い今回の観察場所では、夜行性のスナガニがまず目につきました。

 

また、昼間には砂の中にもぐってるハマダンゴムシも打ち上げゴミをかじっている様子が観察できました。

 

ハマダンゴムシは色とりどりでかわいらしいので、あっという間に子どもたちの人気の的になりました。

 

ヒゲナガハマトビムシヒメハマトビムシが打ち上げゴミを動かすとピョンピョンと飛び立ちます。

 

また、ハサミムシや、希少種のヒョウタンゴミムシも何匹も見つかりました。

 

参加者は、夜の浜辺は生き物の宝庫であることを感じてくれたのではないでしょうか。

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